蹴りたい背中

2005年7月2日 読書
綿矢 りさ    河出書房新社   2003





Aちゃんに借りていた本。
「どんな内容やった?」
「背中を蹴りたくなる話やった」


確かに。



自分の高校生活を思い出す。
毎日、仕方なく学校へ行き、授業を受け、すでに生きることにも生きていることにもなんの感慨もなく、ただただ時間を目の前に押し寄せてくる膨大な不安とか焦燥とかをやり過ごすことにしか費やしていなかったような気がする。

どちらかと言えば、仲良しグループというものに特に属さず、どのグループにでも出入りをするという一匹狼流浪人アウトローな存在だったからなぁ。

おそろしいぐらいに高校三年の記憶がないし。
クラスの。
あれぇ?
きっと、高校三年の時は、授業も選択科目とかが多くて他のクラスとごちゃ混ぜで教室移動とかも多くて、ほかのクラスの友達と一緒に過ごしていたからだろうか???

あるとき何かの本で読んだ「目立たず、侮られず」というポジショニングにいたく共感を覚え、以降、自分の存在は「目立たず、侮られず」というもので行こう。と思い始めたのはまさに高校生のときではなかったか?

おかげで、どんな場所でも
可もなく不可もなく
な日々を過ごしてきているわけだ。


(先日サクダイに聞いたところ、ハネルヲはワタシのことについては一切何も話題にあげたことがないらしい。クリバシヒゲとかうっちーえのやんとかサクダイについてはいろいろと言うらしいが。「可もなく、不可もなく」ということちゃう?というサクダイの見解だったが、おそらくそういうことなのだろう)



ハツのにな川への気持ちはなんとなくわかる気がする。
おなじにほひを感じて、惹かれる。
でも、自分はそのにほひを嫌っているから、まっすぐに惹かれるがままにはできない。


高校生の時。
うーむ、久々に思い出してみたり。
いまや、部活を一緒にがんばった2/3がお母さんだし。
友達もほとんどがお母さんだよなぁ。
他の人間はどうしてるんだろう???



思えば、息苦しい毎日を過ごしていた。
こうこうせいというなにふさわしい振る舞いをしてみては
自分を押し殺しつつ、ばかばかしいとほざきながら
過ごしていた?

数年後、諸事情で学校に行ったとき、某教師に卒業アルバムをひっぱりだされて、見比べられ
「今の方が若いね」と言われたぐらいだ。

まぁな。


今のじょしこうせいを見ると、なんて無防備なんだ。と思う。
そんなに自分をさらけ出して。と。
でも、それが、どこか作り物の世界のように乾いた感じがするのも、また事実。







よーするに、ワタシは名実ともにおばさんであるということさ。


うげげ。

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