【演劇】

MONO 「−初恋」

社会派ウェルメイド。

土田さんは
「笑いとシリアスの境界はないと考えているから、同じ出来事があっても見る人によって笑えたり哀しくなったりする」
と言っていた。

ええ。
この話はワタシにとっちゃぁいたってシリアスだよね。

まぁ、芝居というのはそれ自体がフィクションだから
ストーリも当然フィクション。
話にだっておかしなところがいっぱいあるわけで。
(実際にそういう手紙を中年のGのおじさんから貰ったらしい)

まぁ、みんながオネエ言葉を使ってるのも
たんなるわかりやすくおもしろく
土田さんの「役者にオネエ言葉を喋らせたい」という思いだったかららしい。
ちゃんと最初の扇田さんとの真面目対談で
「ゲイの方にも色んな方がいて、分けていくと無数に分けられる」
ということも話してたしね。

アパートに住んでて「風紀が乱れる」とかで立ち退き要求なんてものは
まぁ、多分ない。と思うし。しらないけど。

ふむ。
男が好きだったのに突然「女の人が好きになったんです」っていうパターンってあるんだろうか?
この芝居のストーリーはそうなってたけど。
まぁ、ないこともないのかなぁ?


しかし、最後の最後で管理人のサユリちゃんの心情に気がつくとはうかつだった。
ちょっと、やられた感がひしひしと。



「笹川さんについていってもいいですか?
 母と同じ運命になってもいいです」


そうやん、最初に土田さんは言ってたやん、この話を書くきっかけになったこと。
土田さんが女友達とよくゲイバーに呑みに行っていて
その友達が好きな人はゲイの人で、自分のことを見向きもしてくれないんだ、ってこと。

そっかぁ、ここだったんだよなぁ。



とか書くと誤解を招かないでもない今日この頃(笑)



::::::::::::::


この芝居、ビラを持ってるということは
普通にアイホールに見に行きたかったんだよなぁ。
えーと、初演は7年前ですか?

やっぱワタシは背景固めから入っていくから
まさに、この時期に
(というか、昨日の今日に(笑))
この芝居を見ることができて良かったのかもしんないね、なんとなく。


そして、宮元亜門のミュージカル「ボーイズタイム」の脚本を書いてたのが土田さんだとしって、ちょっと驚き。

文学座に青年座にも脚本を提供してたんやなぁ、この人。

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