ゆきのあさ。
2004年2月5日 かんじょうじょうか。【問題 −2】
氷の上を歩く。
割れて落ちれば、どうなるかなんてわかっている。
でも
氷の上を歩かずにはいられない。
こんなにも穢れを知らず
真っ白で
キラキラと輝いている雪の上を
ワタシが踏むことなんて許されない。
カオスのようにドロドロで混濁していて真っ黒で、醜くて
そんなワタシが
この純白を汚す権限なんてないのだから。
汚す、壊す。
結局ワタシはそれしかできない。
こんなゆきのようにまっしろなものを作ることなんてできない。
アナタをただ、哀しませるしかできない。
もう、これ以上アナタを
黒く
紅く
この手で染めたくはない。
アナタには穢れを知らないそのままで
太陽の光に包まれてあの深くあおいそらへと還ってほしい
ただ、そんなワタシが吐く息も
まっしろで
泣きたくなるぐらいにまっしろで
ワタシの方がこの空気よりもあたたかいんだと知った。
哀しかった。
ツメタイツメタイ
サムイサムイ
氷の上を歩いていたら
氷は割れずに
溶けていた。
ワタシの姿も消えていた。
そこは、いつもの、湖。
春が来るのも、近い、らしい。
氷の上を歩く。
割れて落ちれば、どうなるかなんてわかっている。
でも
氷の上を歩かずにはいられない。
こんなにも穢れを知らず
真っ白で
キラキラと輝いている雪の上を
ワタシが踏むことなんて許されない。
カオスのようにドロドロで混濁していて真っ黒で、醜くて
そんなワタシが
この純白を汚す権限なんてないのだから。
汚す、壊す。
結局ワタシはそれしかできない。
こんなゆきのようにまっしろなものを作ることなんてできない。
アナタをただ、哀しませるしかできない。
もう、これ以上アナタを
黒く
紅く
この手で染めたくはない。
アナタには穢れを知らないそのままで
太陽の光に包まれてあの深くあおいそらへと還ってほしい
ただ、そんなワタシが吐く息も
まっしろで
泣きたくなるぐらいにまっしろで
ワタシの方がこの空気よりもあたたかいんだと知った。
哀しかった。
ツメタイツメタイ
サムイサムイ
氷の上を歩いていたら
氷は割れずに
溶けていた。
ワタシの姿も消えていた。
そこは、いつもの、湖。
春が来るのも、近い、らしい。
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